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おおはた整形外科クリニック (大阪市東住吉区/田辺駅)

大疁 武夫 院長の独自取材記事

田辺駅から徒歩1分に「おおはた整形外科クリニック」がある。院内は車いすでも楽に移動できるような配置になっており、広いリハビリテーション室を用意。理学療法士が3人在籍し、運動器リハビリに対応している。院長の大疁武夫先生は開業前、下肢外傷を専門に関節治療や骨折治療に数多く携わってきた。骨接合の手術で重度の骨折患者を救ってきたが、これからは地域の身近な場所で骨折する人を減らしていき、高齢者が元気に暮らせる社会にしていきたいと話す。骨折との関係が深い骨粗しょう症の治療と予防に力を入れ、地域に根づいた医療をめざす大疁先生に話を聞いた。

幅広い整形外科疾患、リハビリテーションに対応

クリニックづくりでこだわった点はありますか?

開業するなら駅から近く、親和性が良い場所でと考えていました。このエリアは高齢者の方も多くお住まいで、500メートル圏内に整形外科のクリニックが見当たらなかったことから、お役に立てることも多いのではと思いこの場所に決めました。クリニックづくりでこだわったのは、患者さんのスムーズな動線を重視した院内配置ですね。スタッフが行き来するバックヤードと分け、待合室から診察室、リハビリ室へと直線的に移動できるようにしました。車いすの方もストレスフリーで過ごしていただけるよう、間口を広くして院内スペースにゆとりを持たせています。ここのマンション自体が新築されるタイミングでの開業だったので、設計から関わることができ、自分が理想としていたクリニックをスタートさせることができました。

こちらで受けられる診療についてお聞かせください。

膝痛や腰痛といった一般的な整形外科の症状をはじめ、骨折などの外傷や縫合治療、骨粗しょう症、関節リウマチなど整形外科領域を幅広く診療しています。またリハビリ室を広めに設置し、運動器リハビリに力を入れているのも当院の特徴です。理学療法士が3人常駐し、患者さんの状態に応じて機能回復をめざしていきます。またここは駅から近いので、仕事帰りに立ち寄る会社員や学生の方もおられます。多い症状は首や肩の凝りで、当院では低周波療法や温熱療法、けん引療法など、さまざまな方法をご用意しています。

開業前はどのような経験を積んでこられたのでしょうか?

整形外科はケガや病気を治療するだけでなく、機能回復をめざすという点に興味を持ちました。運動機能が回復できなかったことができるようになれば、患者さんにも喜んでいただけますよね。その喜びを多くの方と共有したくて、整形外科医師として研鑽を積んできました。大学卒業後は大阪市立大学医学部附属病院や関連病院での勤務を経て、東住吉森本病院で16年間勤務しました。そこでは股関節から足の先までの下肢の外傷を専門に、関節治療や骨接合に携わっていました。骨接合とは簡単に言えば、骨折してバラバラになった骨をくっつけるための治療ですが、10年20年先を見据えて、将来的な変形が起こらないように治療することが大切です。また治療期間が長くなると筋力低下や内科的な合併症を引き起こし、特に高齢者は寝たきりになる恐れがあります。骨折は後遺症を残さないように早く治療することが重要です。

骨粗しょう症を予防して骨折の連鎖を断ちきりたい

得意分野である骨折の治療は、クリニックではどのように行われているのですか?

ギプス固定やシーネ固定といった手術を伴わない骨折治療、治療後のリハビリに対応しています。骨折が認められる場合は、クリニックで治療ができる症例かどうかを判断し、MRIやCTでの精密検査や手術が必要なら東住吉森本病院など連携病院を紹介します。そうした意味でも初期診断が非常に重要なのですが、中には画像診断だけではわかりにくい骨折もあります。例えば股関節のひびはエックス線撮影では確認できないことも多く、気づかず歩いていたら骨がずれてしまうこともあります。打撲にしては腫れが強いというような場合は、触診で痛みの状態を丁寧に調べ、患者さんご自身が感じている痛みの強さをしっかり伺うようにしています。骨折の治療は数ヵ月かかるので、その間の生活にも気を配りながら、段階に応じて足へ体重をかけられる時期など見極めて、リハビリを取り入れていきます。患者さんが回復するまでスタッフ全員でサポートしていく形ですね。

骨粗しょう症も注力されている治療の1つだそうですね。

高齢者の骨折を引き起こす一番の原因は骨粗しょう症です。当院では骨密度測定装置(DXA装置)で腰椎と大腿骨から精密な骨密度数値を測定し、さらに採血で骨代謝マーカーを調べ、総合的な結果に基づいて治療を選択していきます。実は骨密度の高め方は、患者さんごとにアプローチ法が違うんです。骨は古くなった骨が溶けて新しい骨が新生される新陳代謝を繰り返しており、この骨吸収と骨新生のバランスが崩れると骨粗しょう症になります。詳しい検査が必要なのは、どちらの作用に働きかけたら良いか知るためです。以前は飲み薬が多かったのですが、今は注射治療が主流になってきています。新しい薬も増えており、半年に1回の治療で持続させていくものもあります。骨粗しょう症は治療を中断すると、また骨が足りない状態になってしまいます。患者さんとは末長いお付き合いになりますので、親しみやすいクリニックにしていきたいですね。

骨粗しょう症は早めの治療と予防が大切なんですね。

骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がないので、進行していることがわかりにくく、骨折してから気づくことも多いです。骨折する前に予防していく考えは、まだあまり認知されているとはいえず、日本では骨折する人は年々増加傾向にあります。ですが、欧米諸国では骨粗しょう症の予防が周知されつつあり、骨折の患者さんは減っているんですよ。日本もそうなるように、まずは地域の中で骨粗しょう症の予防を啓発していきたいですね。また、骨折された方の二次骨折を防いでいくことも必要だと考えています。骨折の治療が終わったらおしまいではなく、次の骨折を招かないためにも骨粗しょう症の治療まできちんと行い、骨折の連鎖を断ちきることが重要です。

生活環境に即した運動器リハビリで患者をサポート

運動器リハビリの内容についてお聞かせください。

当院には理学療法士が3人在籍しており、マンツーマンで患者さんを指導する形で運動器リハビリを行っています。関節の可動域を広げ、筋肉の質を高めていきながら機能回復をめざし、日常動作がスムーズに行えるようなアドバイスもしています。例えば自宅の段差の場所や階段の有無などを伺い、生活環境をイメージしながら「家ではこんな感じで動いてくださいね」といった指導もしています。リハビリを進めるにあたっては、理学療法士と私がしっかり連携を取って、その患者さんに適したリハビリ計画を考えていきます。

診療で心がけていることはなんですか?

画像診断だけで判断するのではなく、患者さんの体をしっかり観察して、適切な診断につなげることです。 また患者さんには、 どんな時にどこが痛いのか、どんな痛みを感じるのかなど細かく聞くようにしています。 あとスタッフとのコミュニケーションですね。私からスタッフへ一方通行に指示がいくだけではなく、何でも相談し合える良い関係をスタッフ全員で築いていけたらと思っています。スタッフみんなで心がけていることはあいさつです。雰囲気の良さでも、患者さんを元気にしていけたらうれしいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

ロコモティブシンドロームで寝たきりになる人を1人でも減らしていくことが、地域の整形外科クリニックの果たすべき役割だと考えています。エリア的にも高齢者の方が多いので、適切な治療とリハビリで運動機能の維持を図り、専門的な治療が必要だと判断した場合は、連携している病院につなげる窓口として、地域の方々をサポートしていきたいと考えています。また通院が困難な方に対して、訪問リハビリも今後行っていきたいと思っています。さまざまなニーズに応えながら、 近隣の方に喜んでもらえるクリニックにしていきたいですね。

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おおはた整形外科クリニックの求人

  • 理学療法士(PT)(正職員) の求人募集情報 おおはた整形外科クリニック

    大阪メトロ谷町線 田辺駅より徒歩1分にある「おおはた整形外科クリニック」です。 当院では膝痛や腰痛といった一般的な整形外科の症状はもちろん、骨粗しょう症の治療や予防など幅広く対応しております。 今回【理学療法士(PT)】として一緒に働いていただける方を募集いたします! 患者さんとのコミュニケーションだけではなく、スタッフのみなさまとのコミュニケーションも大切にしています。 なんでも話し合えるような良い関係を築いていきましょう◎

    職種(雇用形態) 理学療法士(PT)(正職員)
    給与 月給 30万円 〜
    勤務時間 08:45 〜 19:00
    最寄駅 田辺駅
    こだわり条件
  • 駅近(徒歩5分以内)・駅ナカ
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