キュアステーション六本木クリニック (港区/六本木駅)
千代反田 滋 院長の独自取材記事
2023年7月、東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩1分のところに開業した「キュアステーション六本木クリニック」は、対面診療とオンライン診療のどちらにも対応するクリニックだ。土日祝日も休まず朝9時~夜20時30分まで診療する。2024年2月に院長に就任した千代反田滋(ちよたんだ・しげる)先生は、全国各地の病院で一般内科の診療を行う他、救急医療や訪問診療などにも携わってきた。その経験を生かし、クリニックでは風邪や腹痛など急性の病気から生活習慣病、性感染症や皮膚症状などまで、幅広い疾患や症状にオールラウンドに対応している。「どんなことでも気軽に相談し、体も心も元気になってほしいです」と、話す千代反田先生に、クリニックの強みや診療において力を入れていることを聞いた。
忙しい人でも診療を受けやすい体制を整える
最初に、先生が医師という職業をめざした理由を教えていただけますか?
高校生の頃、将来、何を生業にしていこうかと考えたとき、やはり人のためになることをしたいと思ったのが最初です。今になって思うと、どんな仕事でも結局は人のためになる仕事ばかりですが、人を見るのが好きで、人と接することも好きだったので「医師という職業は面白そうだな」と思い、この道に進もうと決めました。内科を選んだのは、血が苦手で外科は向いていないな、と(笑)。人と向き合い、人を診る診療科がいいと思い、内科の医師になりました。
これまでのご経歴を教えてください。
大学を卒業した後、初めは大学病院の循環器内科で心臓の病気などを中心に診ていました。その後は、東京や関東近県、宮崎県や静岡県、愛知県など、都会から自然豊かな町までさまざまな地域の医療機関で内科全般の診療のほか、救急医療や訪問診療などにも携わってきました。多くの患者さんと向き合う中で得た学びや診療経験を生かして、今度は都会のど真ん中で多くの人と出会いたい、患者さんが心身ともに健康で幸せな生活を送るためのお手伝いをしたいと考え、現在は当クリニックの院長として診療させていただいています。
クリニックのコンセプトを教えてください。
六本木という大都会のビルの一角にある、ちょっと隠れ家的なクリニックとして、忙しい人でも体調が悪くなったらすぐに受診できる便利なクリニックでありたい。それが当院のコンセプトです。六本木駅から徒歩1分という立地で、平日だけでなく土日、祝日も朝から20時30分まで診療していますので、仕事の合間や終業後に受診していただくことも可能です。また、対面診療だけでなくオンライン診療も行っています。診療予約は電話とオンラインのどちらからもすることができ、オンラインでの予約は24時間対応。空きがあれば予約当日の受診も可能です。また、オンライン予約時に問診を行うため、医師は事前にその内容を確認した上で診察に臨むことができ、診療の効率化や患者さんの待ち時間短縮にもつながっています。
オンライン診療で遠方に住む患者の診療も可能に
どのような患者さんが多く受診しているのでしょうか?
この地域に住んでいる方も受診されますが、六本木という場所柄、近隣で働く方々も多く来院されます。ビジネスパーソンが多いため、郊外の一般的なクリニックと比べると患者さんの平均年齢は低めだと思いますが、20代の若い方からご高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんに来ていただいています。また、これも地域性だと思いますが、国際色豊かといいますか、外国の方も多く来院されます。当院には語学が堪能なスタッフがいますので、外国の方にも安心して受診していただけると思います。
こちらのクリニックならではの「強み」を教えてください。
ある疾患に特化するのではなく、町のかかりつけ医としてどんな病気や症状にもオールラウンドに対応しているところが、当院の特徴の一つであり強みだと考えています。風邪や頭痛、腹痛など急性の病気や感染症のほか、高血圧や糖尿病、高コレステロール血症などの生活習慣病、じんましんや帯状疱疹などの皮膚の病気、性感染症、花粉症、不眠症など、幅広い疾患に対応しています。さらに、健康診断や予防接種なども行っています。まずはどんな不調でも、気軽にご相談いただきたいですね。もし、当院で対応できない病気や症状である場合には、責任をもって提携病院や大学病院などに紹介させていただきます。
オンライン診療も多く行っているのですね。
オンライン診療を積極的に行っていることも当院の強みの一つです。オンライン診療の一番のメリットは、どこにいてもつながれることでしょう。北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の患者さんからオンラインでの診療依頼があります。体調が悪くて出かけたくない時や忙しくて病院に行けない時などに活用していただけると思いますし、薬も宅配で、都内なら当日、地方でも多くの地域で一両日中には届くので利便性は高いと思います。また、対面診療で面と向かっては医師に伝えにくい悩みや症状についても、オンライン診療やオンラインでの問診なら伝えやすいというメリットもあるようです。一方で、オンライン診療では実際に患者さんに触れて診察したり、検査をしたりすることはできないため、対応できる症状に限りがあることもご理解いただきたいと考えています。
つらさを抱え込まず気軽に相談できるクリニックに
先生が診療において大切にしていることや心がけていることを教えてください。
日々、多くの患者さんと接していて思うのが、体の不調だけでなく、心のつらさや悩みを抱えている方もとても多いということです。少しでも患者さんの体と心、どちらも具合が良くなるお手伝いができればと思っています。体の不調で受診されて、話を聞くうちに心の悩みが表れてくる方もいますし、最初から、不眠などの睡眠障害や精神的なつらさを抱えて受診される方もいます。精神科の医師ではないので専門的な治療が必要な場合は専門機関にご紹介しますが、前に述べた「オールラウンドに診る」というのは体だけでなく、心のつらさも含めて患者さんの不調はなんでも診るということです。そういうクリニックがあってもいいのではと思っています。なかなかご自分のつらさを口にできない方もいらっしゃいますし、いざ診察室で医師と向き合うと緊張してしまうという方もいらっしゃいますので、リラックスして話していただけるような雰囲気作りも大切にしています。
お忙しいと思いますが、休日はどのように過ごしていますか?
本当は、健康のために運動をしたほうがいいんだろうな、とは思っています。患者さんには生活習慣病の指導で「体を動かしましょう」などとお話ししていますし……。ただ実際は、忙しくてなかなかできていないのが現状です。今は、楽しみというとちょっとした時間に好きな音楽を聴くことですが、それでも十分癒やされています。今後は、せめて散歩ぐらいはしようかな、と考えています(笑)。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。
これからも、患者さんが不調を感じた時に、いつでも気軽に受診できるクリニックでありたいと思っています。つらさをがまんしたり、悩みを自分だけで抱え込んだりせず、少しでも早く伝えていただいて、一人でも多くの患者さんに心身ともに健康に、幸せになっていただきたい。そのためにこのクリニックはありますので、どうぞお気軽にご相談ください。面と向かって話しにくいという方は、オンライン診療という方法もありますし、オンラインの問診票に記載していただければ診察前に必ず医師が読みますので、そういう手段もぜひご活用いただければと思います。