吉祥寺セントラルクリニック (武蔵野市／吉祥寺駅)
徳山 性文 院長、松本 直人 先生の独自取材記事
正しい健康知識の啓発に尽力してきた矢端正克前院長が、2002年に医科と歯科が融合するクリニックとして開業した「医療法人社団湖秋会 吉祥寺セントラルクリニック」。吉祥寺駅に隣接するビル内という好立地にあるため、近隣はもちろん遠方からも多くの患者が訪れる。2021年には歯科に特化し、従来の5階に加えて同じビル内の3階に小児歯科、矯正歯科専用のフロアを増設。現在は骨造成を伴うインプラント治療のスペシャリストである徳山（洪）性文先生が院長として着任し、新しい体制となった同院。さまざまな専門分野を持つ歯科医師が多く在籍し、歯科衛生士や歯科技工士と協力しながら質の高い診療の提供に努めている。今回は徳山院長と、睡眠時無呼吸症候群を専門とする勤務医の松本直人先生に、同院の強みや今後の展望について話を聞いた。
高い専門性を持つ歯科医師が数多く在籍
駅からのアクセスが抜群に良いですね。
【徳山院長】そうなんです。当院は吉祥寺駅を出てすぐのところにあるので、近隣の方だけでなく遠方から来られる方も多いですね。一時期、インプラント治療のために大阪から通って来ていた患者さんや、矯正治療に関しては八王子のほうから来られる患者さんがいらっしゃいました。子どもの受診も多いので、3階の小児歯科と矯正歯科の専用フロアには、ずらりとカプセルトイの機械を並べています。「歯医者さんに行きたくない」と駄々をこねてお母さんを困らせることを防いだり、治療の励みになったりしたら良いですね。また、知識のある親御さんが、フッ素が添付されている詰め物で溝を防ぐ「シーラント」を希望されることもありますね。
こちらのクリニックの特徴を教えてください。
【松本先生】審美歯科、矯正歯科、歯科の麻酔を専門とする先生など、専門性を持つ歯科医師が多く在籍していることで、一般歯科はもちろん幅広い診療に対応できるよう体制を整えています。徳山院長はインプラント治療、特に骨造成が必要な治療が得意で、私は睡眠時無呼吸症候群の治療が得意なんですよ。また、当院は歯科技工室を併設しており、詰め物やかぶせ物を作る歯科技工士が3人、矯正装置を専門にする歯科技工士が1人在籍しています。歯科医師と歯科技工士の連携が取りやすいだけでなく、患者さんの希望や歯の特徴などが歯科技工士に伝わりやすいのが特徴です。内製することで治療費の軽減にもつながり、治療期間の短縮も期待できるなどのメリットがあると思います。
設備面についてはいかがでしょう？
【徳山院長】設備面も分野ごとにこだわっています。インプラント治療に関していえば、精密な診断を行うための歯科用CT、充実した治療を行うための手術室、プライバシーに配慮した個室診療室を備えました。より質の高いインプラント治療を提供するために、すべての症例に対してサージカルガイドシステムを活用しています。また、当院ではインプラントコーディネーターという分野を学んだ5人の歯科衛生士や歯科助手、歯科医療事務が患者さんの治療に対する疑問や不安にお応えしているんです。
受診しやすい体制で患者ニーズの高い矯正治療に注力
最近の患者さんの傾向に何か特徴はありますか？
【徳山院長】新型コロナウイルス感染症の流行によりマスクをしている時間が長くなったことから、歯科矯正を希望する患者さんが増えていますね。当院は小児矯正とワイヤー矯正に加えてマウスピース型装置を用いた矯正も導入していますが、約4割の患者さんはマウスピース型装置を用いた矯正を希望して来院されます。しかし、中には適応できない症例も。そこで当院では、そういった症例に関しては、途中までワイヤー矯正で調整し、その後マウスピース型装置を用いた矯正に移行する方法をご提案しています。マウスピース型装置を用いた矯正は弱い力で歯を動かすことを試みるので痛みは少なく、治療期間の短縮も期待できるんです。注意点として1日22時間の装着が必要ですが、自己管理ができる人であれば問題なく継続できるでしょう。
矯正治療の場合、費用面も気になるところです。
【徳山院長】通常、ワイヤー矯正は80万円ぐらい、マウスピース型装置を用いた矯正は85万円から110万円ぐらい。2種類の装置を併用すると160万円ぐらいになってしまいます。それだと費用の負担が大きいため、矯正治療をあきらめる方がいらっしゃるでしょう。そこで当院では、ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正を併用した場合、余計な費用がかからないように、どのタイミングで切り替えても変わらない費用での提供に努めています。また、矯正治療は費用の他に、長期間に渡る通院も懸念の一つ。しかし当院なら、月曜日以外は毎日矯正を専門とする歯科医師がいるので、患者さんの都合に合わせて気軽に来院していただけます。
診療で大切にしていることを教えてください。
【徳山院長】患者さんには無理強いしないことを大切にしています。経済的なことやご家庭の事情、仕事が休める時間など、患者さんにはそれぞれの生活背景があるでしょう。治療の計画を提案しますが、最後の選択は必ず患者さんに決めていただいています。しっかりと納得した上で治療を進めていきましょう、というスタンスです。
【松本先生】誠実な対応を大切にしています。例えば、技術があり治療の質自体は良くても、対応が雑だったら、患者さんは十分に満足できません。ですから、症例だけを診るのではなく、患者さん一人ひとりと向き合う診療を心がけているのです。また、できないことに対して見栄を張ってできると言い、無理に診療を行うこともしません。患者さんの希望をお聞きした上で、当院で対応可能な範囲の治療を提案したり、適切な医療施設をご紹介したりするのでご安心ください。
継続が肝となる矯正治療。続けられる歯科選びを
多くのスタッフや専門の先生がいるメリットは？
【徳山院長】スムーズな対応の実現はスタッフの人数がいてこそだと思います。たとえば保険治療中に矯正治療の話も聞いてみたいとなった場合。治療後に矯正担当につなぎますが、スタッフの人数がいれば保険治療の後すぐにカウンセリングが可能です。近年、歯科衛生士は人材不足の傾向にありますが、当院では多くの方が長く務めてくれています。これからも頼りにしているので、スタッフが働きやすい環境づくりにも注力したいです。
【松本先生】患者さん1人に対して多くの歯科医師が関わることで、質の高い診療を提供できるのがメリットだと思います。しかも、当院の歯科医師はそれぞれが高い専門性を持っているので、より詳しく診ることが可能です。また、全員の知識を共有するだけでも、かなりの勉強になるのも強みですね。歯科医療に携わる者として効率良く成長ができますし、当院は培った知識を患者さんに還元する場所として適切なのではないでしょうか。
こちらの今後の展望をお聞かせください。
【徳山院長】矯正治療を始めるかどうか決めていないのに、費用を払うことになるのではと受診を躊躇される方もいらっしゃるでしょう。当院では無料相談も受けつけておりますので、気軽にご相談ください。将来は矯正治療に特化した歯科医院にしていこうと考えており、現在の5階と3階に加えて、さらにワンフロア広げる予定です。まだまだ矯正治療は費用が高いというイメージがありますから、上質で手の届きやすい矯正治療を提供していきたいと考えています。
歯科医院選びのコツや読者へのメッセージをお願いします。
【徳山院長】治療を続けることが大切だとお伝えしています。たとえ良い評判を聞いて遠くの歯科医院にかかろうと思っても、続かなければ治療が中途半端となり、矯正装置をそのままにすると虫歯や歯周病が進行する可能性が高いです。まずは通いやすいかどうかを重視して歯科医院を選びましょう。また、自由診療に関しては費用が決して安くないので、予算と歯科医院の技術を自分の目で確かめることをお勧めします。当院の矯正治療であれば、治療前の相談は無料で受けつけておりますし、ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正を組み合わせることで治療期間の短縮も期待できますよ。患者さんの心理的な負担の軽減にも努めていますので、矯正治療を希望している方は、ぜひ一度相談に来ていただきたいです。
