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記事公開日:2023/12/25

最終更新日:2024/06/10

医療従事者が間違うと恥ずかしい!「煮詰まる」の正しい使い方

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面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得ます。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで、印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。

1 意味を混同しがちな「煮詰まる」と「行き詰まる」

以下の面接シーンを見てみましょう。

~面接でのワンシーン~

ドクター「当院では、チームワークを大事にしています。あなたが前職で、チームのために一番頑張ったことは何ですか?」

応募者「私が一番頑張ったのは、ミーティングなど議論の場で積極的に発言をしたことです。控えめな方々が多く、いつも議論が煮詰まってしまうため、そうなったときは率先して意見するように努めました」

ドクター「え?」

面接シーン

受け答えの中に、おかしな日本語があるのですが、わかりますか?

前職で頑張ったことは何なのかという質問を通じて、面接官であるドクターが応募者の人柄や仕事に対する考え方、働く姿勢を探ろうとしたシーンです。応募者も想定していた質問に思わず、力が入ります。しかし、「いつも議論が煮詰まってしまう」という状況を悪いことのように話す応募者に対し、ドクターは首を傾げてしまいました。
それもそのはず、本来、「煮詰まる」というのは、「話し合いなどで、互いの意見が十分に交わされて結論を出せる段階になる」という意味。つまり、議論が煮詰まることは良いことだからなのです。ちなみにもともとは、「煮えてだんだんと水分がなくなる状態」をいい、それが比喩的に転じて今の意味になったといわれています。

そのため上記のやりとりでは、「十分な議論の末、話がまとまって結論が出ようとしているタイミングにもかかわらず、意見を積極的にする」という、的外れな行動をしていることになります。
これはよくある間違った言葉の使われ方で、「煮詰まる」と「行き詰まる」を混同することによって起きがちです。本来、言いたかったことと正反対の意味となってしまうため、注意が必要です。

2 「結論が出せない状態」の表現は「行き詰まる」が正解

では、先ほどのようなシーンでは、どのような表現をしたら良いのでしょうか。
面接の場で、応募者が本当に言いたかったのは、「いつも議論で結論が出せない状態になる」という、反対のことでした。そのため、ここで使うべき適切な表現は、「議論が行き詰まる」が正解になります。物事がうまく運ばない状態を意味する「行き詰まる」と組み合わせることで、本来伝えたかったマイナスの意味になるのです。

3 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を

面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。 ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)

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