面接や、履歴書などの書類を作るとき、日本語を間違って使ってしまうと、恥ずかしいだけでなく相手に不信感を与えてしまう可能性があります。
入職した後をイメージし、「患者さんにも間違った言葉を使ってしまいそう」と思われてしまうことは十分にあり得るためです。
この記事では、間違いやすい日本語をピックアップしました。ちょっとした言い間違い・使い間違いで印象を悪くしないために、ぜひ正しい使い方を覚えておきましょう。
1 「穿った見方」って嫌味?それとも誉め言葉?
以下の面接シーンを見てみましょう。
あなたは、この会話のどこに違和感を覚えましたか?
ドクターが嫌味を言っているように思った人は、おそらく「穿った見方」を間違った意味で捉えているかも。どこを間違えているのか、見ていきましょう。
2 悪い意味で捉えられがちな「穿った見方」の本当の意味
本来「穿った見方」とは、「物事の本質や真相を見極める見方」を意味する、むしろポジティブな言葉です。
「穿つ」とは、もともと「穴を開ける」という意味で、そこから転じて“物事を穿つように”鋭い観察眼で本質を見抜くという意味で使われるようになりました。
しかし、耳で聞くと「疑う」と似ていることから、「疑った見方」→「ひねくれた見方」というように誤用されるケースが増えていったと考えられています。
2011年度(平成23年度)に文化庁が行った「国語に関する世論調査」では、実に7割ほどの人が間違った意味で理解しているという結果が出ているそうです。
3 「穿った見方」の正しい使い方
では、どういった場合に使用するのが正しいのでしょうか?
【正しい使用例】
「あのキャスターは、いつも穿った見方をするからコメントが的確だ」
「この作品は素晴らしいね。アーティストが穿った見方をできるから、独特な世界観が出せるのかもしれない」
いかがでしたでしょうか。間違っていた人は、ぜひ正しい使い方を覚えてみてください。
……とはいえ、7割ほどの人が間違った意味で捉えているため、面接などの場では使用しないほうが賢明かもしれません。同じ意味を使いたいときには、「審美眼がある」「確かな目を持つ」といった言い方で表現したほうが良さそうです。
4 面接対策や書類の相談にはエージェントの活用を
面接や書類での日本語間違いをしないためには、第三者目線での面接対策や書類のチェックが有用です。転職エージェント「ドクターズ・ファイル エージェント」ではキャリア・アドバイザーの面接指導を受けることができます。
ぜひご活用ください。(ドクターズ・ファイル編集部)
~面接でのワンシーン~
ドクター「志望動機を教えていただき、ありがとうございました。あなたは、とても穿った見方をされる方なんですね!」
応募者「そんなつもりは……。たいへん失礼な回答をしてしまったようで、申し訳ございませんでした!」
ドクター「?(なぜ謝っているんだろう?)」